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2008年6月10日 (火)

本物の生命(いのち)の森を足尾から世界へ

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 5月11日の「足尾・ふるさとの森づくり」では、岸井成格理事長と宮脇昭最高顧問が参加者へメッセージを発しました。植樹後の「参加者の集い」では、岸井理事長は「宮脇先生がおっしゃるとおり、今、地球はクリティカルポイントに立っている。今は議論している段階を越えているので、人類は力を合わせて木を植えていかなくてはならない。しかし、ただ木を植えればいいとういうことでなく、本物の森をつくらなくてはならない。台風とか、豪雨とかにもびくともしない森を、枯れたりしない森を、その土地に合った木を植えていかなくてはならない。そして、たまには宮脇先生の本を読みながら、私たちの武器を磨いて本物の森をつくっていかなくてはならない」(あいさつを編集しました)。
 それを受けて宮脇先生は、「森の寄生虫の立場にある人間の自然的な本能は、自分の命を守る、周囲の人間の心を守る、そして遺伝子を守ることだ。ところが今や人間は原子力まで使って、欲望をほとんど満足させるところまできてしまった。すべての生き物を好きなように征服すべきという考え方で、人間はたった2千年で地球を駄目にした。ここにきて私たちは、人間は自然と生命(いのち)の森と共生するという考え方をもういっぺん学ばなければならない。木を植えることは小手先の技術でなく、生命(いのち)を植えることであり、生命は一度殺したものはあるいは失ったものは虫ころ一匹、草一本絶対生きかえらすことはできない。今、生きているということはこれ以上の幸福はない、ということです。みなさんが未来に残すものは、札束や株券ではなく、かけがいのない生命です。この生命を育む森が、今、失われている。木を植えることは単なる小手先の技術と思わないでください。本物の森づくりは足尾にとどまらず、全日本へ、全アジアへそして世界へ発信していきましょう」(メッセージを短く編集しました)。

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コメント

8班でインストラクターを務めた栗脇といいます。
感想が大変遅れてすいません。5月11日は参加された皆さんお疲れ様でした。
当日は、8班のみなさんの集合が遅れてしまったようで、私は「まだ来ないのかなー」と
冷や々していました。しかし、皆さんが私のつたない説明で一生懸命作業をしてくれたことに感謝いたします。
ともかく、みなさんが無事に怪我もなく終えたことを何よりほっとしています。
もっと、参加されたみなさん一人ひとりとお話が出来たらと思いました。
是非、気になる点がありましたら連絡ください。
8班の皆さん大変お疲れ様でした。

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